顎へのアクアミド注入で変形する前に!リスクとしこり除去手術について

顎へのアクアミド注入は半永久的な効果を期待できる反面で年月とともに変形やしこり化するリスクが非常に高く、万が一トラブルが起きた際は速やかに専門の医療機関で適切な除去手術を受ける必要があります。顔の輪郭やフェイスラインを整える目的で美容整形を検討している方の中には、ヒアルロン酸のように何度も打つ必要がなく長期間効果が持続する注入剤に魅力を感じる方も少なくありません。しかしアクアミドという成分の特性上、時間の経過とともに本来の位置からずれて輪郭が崩れてしまったり、不自然な形に膨らんだりするケースが後を絶ちません。本記事では、顎にアクアミドを注入するとなぜトラブルが起きやすいのかという具体的な医学的理由から、すでに注入してしまい違和感を抱えている方に向けた現実的な対処法や除去手術の詳細までを分かりやすくお伝えします。

目次

顎へのアクアミド注入がもたらす重大なリスクと特徴

アクアミドはポリアクリルアミドという成分を主とした、水分を多く含む非吸収性のフィラーです。体内に吸収されず長期間留まるという点はメリットのように聞こえますが、実は顎という部位に注入するには極めてリスクが高い物質とされています。ここでは、なぜアクアミドが顎の形成においてトラブルの原因になりやすいのか、その根本的な理由とリスクの全貌を詳しく紐解いていきます。

顎の輪郭形成に不向きな理由と柔らかい材質の問題

アクアミドの最大の特徴は、非常に水分量が多くブヨブヨとした柔らかいジェル状の物質であることです。一方で、顔のパーツの中でも顎や鼻筋といった部位は、骨格としての硬さやシャープな立体感が強く求められます。美しい顎のラインを作るためには、周囲の皮膚や脂肪の圧力に負けずに形を維持できる、ある程度の硬さを持った注入材が必要です。

しかし、柔らかいジェル状のアクアミドを注入しても、骨のようにシャープな形をキープすることができず、土台としての役割を十分に果たすことができません。結果として、思い描いていたようなスッキリとしたフェイスラインにはならず、むしろ顎全体がぼんやりとした丸みを帯びた印象になってしまうことが多いのです。このような物理的な性質のミスマッチが、のちのちの深刻なトラブルを引き起こす最初の原因となります。

時間経過による変形や横広がりが起きるメカニズム

注入直後はある程度形が整っているように見えても、数年という単位で時間が経過するにつれて形が崩れていくのがアクアミドの恐ろしい点です。人間の顎周辺は、食事をするために噛む、会話をするために口を動かすなど、日常生活のなかで常に強い力が加わり続けています。

顎の周辺には広頚筋や口輪筋といった強い筋肉が存在しており、これらの筋肉の動きによる圧力と、地球の重力による下への引力が、注入されたアクアミドに絶えず影響を与え続けます。アクアミド自体が柔らかく自立して形を保つ力に乏しいため、日々の筋肉の動きや重力に耐えきれず、本来注入した場所から徐々にずれて移動してしまいます。その結果、顎の横にだらしなく広がって顔が大きく見えてしまったり、重力に負けて下へ垂れ下がり二重顎のようになってしまったりと、顔全体の輪郭の崩れに直結するのです。

溶かして修正できない非吸収性フィラーの怖さ

現在、美容クリニックで最も広く使われているヒアルロン酸であれば、万が一仕上がりに満足できなかったり、数年後に形が崩れてきたりした場合、ヒアルロニダーゼと呼ばれる分解酵素を注射することで数日のうちに溶かし、元の状態に戻すことが可能です。

しかし、非吸収性のフィラーであるアクアミドには、このように注射だけで安全に溶かして無かったことにする薬は存在しません。一度体内に注入してしまうと自然に吸収されることは決してなく、不自然な形に変形してしまった後もそのままの状態で留まり続けます。形を修正したい、あるいは元に戻したいと考えた場合、メスを使って外科的に物理的に削り出すしか方法がないという点は、施術を受ける前に絶対に知っておかなければならない最も重いリスクです。

過去に顎へアクアミドを注入して違和感がある場合の対処法

すでに数年前に顎へアクアミドを注入しており、最近になって鏡を見るたびに輪郭のおかしさや違和感を覚えている方は、できるだけ早い段階で行動を起こす必要があります。放置して自然に元の美しい顎に戻ることはありません。ここでは、どのような症状が出たらクリニックへ行くべきか、そして実際にどのような手順で異物を取り除くのかについて具体的に解説します。

専門の医療機関を受診すべき具体的な自覚症状

過去の注入から時間が経ち、顎の形が昔より太く広がってきたと感じたり、触ると皮膚の下に凸凹とした不自然なしこりを感じたりする場合は要注意です。また、顎の先端が魔女のように不自然に尖ってきたり、顔をしかめた時に本来の顎の骨とは違う場所が異様に膨らんだりする症状も、アクアミドが移動して周辺組織と癒着している典型的なサインと言えます。

これらの症状は、注入された物質が周囲の組織を巻き込みながら変形している証拠です。ご自身の顔の変化に気づいた段階で、注入物除去を専門としている美容外科や、異物除去の経験が豊富な形成外科の専門外来を直ちに受診してください。まずはエコーやMRIなどの画像診断を用いて、現在アクアミドがどこにどれくらいの量存在しているのかを正確に把握してもらうことが治療の第一歩となります。

注入物を取り除くための具体的な手術アプローチ

アクアミドを除去するためには、外科的な手術による物理的なアプローチが不可欠です。一般的には、傷跡が顔の表面から見えないように、口の中の粘膜や顎の裏側などの目立たない部分を数ミリだけ切開します。そこから専用の細い管であるカニューレを挿入し、少しずつ異物を吸引していく方法が主流です。

また、最近ではアキュスカルプレーザーと呼ばれる、水分や脂肪に反応する特殊なレーザーを併用する高度な治療を行うクリニックも増えています。レーザーの熱エネルギーを利用して、硬くなってしまったアクアミドや周囲のしこりを細かく粉砕してドロドロに柔らかくし、その上でカニューレを用いて丁寧に削り出して吸引するという手法です。この機器を併用することで、周辺の正常な血管や神経へのダメージを最小限に抑えつつ、より効率よく異物を体外へ排出することが可能になります。

周囲の組織と癒着している場合の除去の難易度と限界

除去手術を検討する上で必ず理解して受け入れなければならないのが、一度注入したアクアミドを完全に100パーセント取りきるのは非常に困難であるという現実です。アクアミドは体内に留まる過程で、被膜と呼ばれるカプセル状の組織に覆われたり、患者自身の肉や脂肪といった正常な組織の隙間に入り込んで複雑に絡み合ったりしながら強固に定着してしまいます。

これを無理に全て削り取ろうとすると、大切な神経や血管、正常な筋肉まで大きく抉り取ることになり、顔の麻痺や深刻な後遺症を残す危険性が高まります。そのため、執刀医は安全を最優先に確保できる範囲内で、可能な限り多くの異物を取り除くという判断を下します。このギリギリの境界線を見極めて手術を行うためには、顔面の解剖学を熟知した極めて高度な技術と豊富な経験が必要不可欠なのです。

顎のアクアミド除去にかかる費用相場とクリニック選びの基準

アクアミドの除去は一般的な美容整形とは異なり、マイナスになってしまった状態を限りなくゼロに近づけるための修正手術という位置づけになります。そのため、通常のヒアルロン酸注入などと比べると費用も高額になりやすく、医師の技術力による結果の差も激しいという特徴があります。ここでは手術にかかる具体的な費用と、後悔しないためのクリニック選びのポイントをお伝えします。

手術に必要な費用の目安

顎に注入されたアクアミドの除去手術にかかる費用は、クリニックの料金設定や併用する医療機器によって幅がありますが、一般的には約20万円から40万円前後が相場となっています。例えば、異物除去治療で全国的に実績のあるクリニックでは、顎単体の除去手術費用を約39万6千円に設定しているケースなどが見られます。

この金額には手術代のほかに、局所麻酔や笑気麻酔の代金、術後の抗生剤などの薬代が含まれていることがほとんどですが、事前の血液検査やエコー検査、先述したレーザー機器の併用オプションなどが別途追加になる場合もあります。決して安い金額ではありませんが、将来的な顔の深刻な変形リスクを食い止めるための必要な医療費として、事前にしっかりと予算を組んでおくことが大切です。

失敗しないための専門医の見極め方

クリニックを選ぶ際、ただ家から近いから、費用が安いキャンペーンをやっているからという理由だけで決めるのは大変危険です。アクアミドの除去は通常の美容外科医でも難易度が高く、経験の浅い医師が担当すると、神経を傷つけたり、開けてみたもののほとんど異物が取れずに終わってしまったりといった二次被害につながります。

ホームページを隅々まで確認し、注入物除去や異物除去の専門外来を設けているか、過去に他院で入れたフィラーの修正手術の症例写真を多数公開しているか、顔面の解剖学に精通した形成外科専門医の資格を持っているかなどを厳しくチェックしてください。また、事前のカウンセリングの際に、エコー検査等を用いて丁寧に診察してくれるか、100パーセント除去できない可能性があることや術後のダウンタイムについて包み隠さず誠実に説明してくれる医師を選ぶことが、自分の顔を守るための最大の防衛策となります。

顎のアクアミドに関するよくある質問

実際に顎のアクアミド除去手術を検討している方が、クリニックへ相談に行く前によく抱く現実的な疑問や不安について回答します。手術への恐怖心や術後の経過など、一歩踏み出して事態を解決するための参考にしてください。

除去手術の後どれくらいで腫れや痛みは引きますか

顎の除去手術後は、レーザーによる熱やカニューレでの物理的な吸引によって組織に負担がかかるため、必ず腫れや内出血が生じます。ピークは術後2日から3日目となることが多く、マスクで隠して日常生活が送れる程度に落ち着くまでに約1週間から2週間ほどかかります。

痛みについては処方される痛み止めでコントロールできる範囲の鈍痛であることがほとんどです。完全に内部の組織が修復し、顎のラインが最終的な形として完成して引き締まるまでには3ヶ月から半年程度の期間が必要です。手術当日から数日間は患部をしっかりと冷やし、血流が良くなる激しい運動や長時間の入浴、飲酒を控えることでダウンタイムが長引くリスクを抑えることができます。

完全に取りきれなかった場合また将来変形してきませんか

安全面を考慮して数パーセントのアクアミドや組織の癒着部分を残さざるを得ないケースは多々ありますが、原因となっている大きな塊や大部分のジェルを的確に除去できれば、その後さらに深刻な変形や横広がりが進行するリスクは大幅に減少します。

残ったごくわずかな成分が将来的に悪影響を及ぼす可能性は極めて低いとされていますが、体内に異物が残っている以上、リスクが完全にゼロになるわけではありません。そのため、術後は自己判断で放置せず、医師の指示に従って定期的に検診を受け、顎の状態に変化がないかを継続的に観察していくことが重要です。

アクアミドを除去した直後にヒアルロン酸を入れて形を整えることは可能ですか

原則として、アクアミドを除去したその日のうちに、同じ部位へヒアルロン酸などの別のフィラーを注入して形を整えることは推奨されていません。異物を取り出した直後の顎の内部は、空洞ができていたり組織が炎症を起こしたりしている非常にデリケートな状態です。

そこに新たな物質を入れると、感染症のリスクが跳ね上がるだけでなく、組織が回復して収縮していく過程でヒアルロン酸の位置がずれ、予想外に歪んだ形に仕上がってしまう危険性があります。まずは最低でも半年ほど期間を空け、顎の内部組織が完全に治癒して安定するのを待ってから、安全なヒアルロン酸などでの再形成を主治医と相談しながら検討するようにしてください。

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形成外科専門医として15年以上の経験を積み、幸いなことに同業のプロの医師たちからも技術を認めていただけるようになりました。

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私は、ただ手術をこなすだけの医師でありたくはありません。自ら最新の術式や修正技術を学会などで発信し続けることで、日本の美容医療の安全性や発展に少しでも貢献したい、そして何より、私を頼ってくださる患者様に「本当に安全で最高峰の医療」をお届けしたいと考えています。

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多くの医師が嫌がる他院修正に強い

修正症例

誰かが手術した状態を修正するのは、アプローチ方法等が不透明であったり、手術前と比べて新たな問題が複合的に絡み合うなどしている場合が多いため非常に困難です。

豊胸でいえば、アクアフィリング除去などがその最たる例です。注入は素人医師でも手軽にできたものですが、除去はあらゆる組織にこびりついてしまうことで困難になります。

シリコンバッグ豊胸や脂肪注入豊胸も同じです。最初の手術は簡単でも、その後に修正するのはスキルがないとできません。

私はそれらの修正を求める患者様に向き合い、多くの修正施術を行ってきました。除去からの完全再建、部分的な修正などを行っています。

海外言語でのご相談も大丈夫です

日本国内のみならず、アメリカやヨーロッパ、アジア各国など、海を越えて手術を受けに来てくださる患者様が多くいらっしゃいます。

バストの美容医療は極めて繊細で、ミリ単位の「理想の形」や、言葉の奥にある細やかなニュアンスを共有できるかどうかが仕上がりを大きく左右します。だからこそ、私は間に通訳を挟まず、患者様ご自身の言葉を直接お聞きすることをとても大切にしています。

私自身、英語での診療に対応しておりますので、言葉の壁を気にせず、ご希望のイメージや不安な気持ちもご自身の言葉でそのままお伝えください。

I am deeply grateful to welcome many patients who travel not only from within Japan but from across the globe—including the United States, Europe, and various Asian countries—for their surgeries.
Cosmetic breast surgery is an extremely delicate field. The final result depends heavily on sharing a precise, millimeter-accurate vision of your "ideal shape" and truly understanding the subtle nuances behind your words. That is exactly why I place such high importance on listening to you directly, without relying on an interpreter.
Because I provide consultations fully in English, you do not need to worry about any language barriers. Please feel free to share your vision and any concerns you may have, exactly in your own words.

藤林万里子
形成外科専門医:グラムルールクリニック銀座 院長
グラムルールクリニック院長の藤林万里子と申します。私は日本形成外科学会認定専門医および日本美容外科学会(JSAPS)正会員として、美容医療に携わってまいりました。患者様の理想とする美しさを実現し、自信に満ちた毎日を送っていただくためのサポートを全力で行ってまいります。

【主な資格】
日本形成外科学会 認定専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
【経歴】
2016年 スキンリファインクリニック吉祥寺院院長 勤務
2021年 東京美容外科 銀座院院長 勤務
2024年 GLAMRULE CLINIC 銀座院 院長
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