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脂肪豊胸後のしこり除去は原則として保険適用外となりますが、強い痛みや感染症などの明らかな医療的症状がある場合に限り健康保険が適用されるケースがあります。バストアップを目的として施術を受けた後、胸に硬い塊があるという不安な状態に直面している方に向けて、どのような状態なら保険で治療ができるのか、放置した場合の身体への危険性、そして全額自己負担となる際の費用相場や治療方法を分かりやすくお伝えします。
15年以上、胸の再建や豊胸を専門にしてきた
形成外科専門医のDr.藤林に直接相談!
豊胸に関する疑問なんでもお答えします。
胸にできたしこりを取り除きたいと考えたとき、多くの方が最初に気になるのは健康保険が使えるかどうかという点です。日本の公的医療保険は病気やケガの治療を目的としているため、どのような経緯でしこりができたかによって扱いは大きく変わります。ここでは、どのようなケースで保険が適用され、どのようなケースで自費になるのかを具体的に解説します。
脂肪豊胸の手術そのものは、病気を治すためではなく個人の希望に基づく美容目的の医療行為であるため、全額自己負担の自由診療で行われます。そのため、手術の後に生じたしこりという合併症に対する処置も、基本的には最初の施術と同じ枠組みである自由診療とみなされます。
たとえご自身がしこりに対して強い不安を感じていたとしても、それが単なる見た目の問題や違和感にとどまっている限り、病気に対する治療とは認められません。公的医療保険の制度上、美容医療に関連して発生したトラブルの修正や除去は、原則として保険適用外になるという前提を理解しておくことが重要です。
原則として自己負担になるしこり除去ですが、例外として健康保険が適用される場合があります。それは、しこりが原因で明確な医学的症状を引き起こしており、放置すれば健康上の重大な問題につながると医師が診断した場合です。
具体的には、しこりの周囲に細菌が感染して化膿し、赤く腫れ上がっている状態や、日常生活に支障をきたすほどの激しい痛みがある状態などが該当します。このような状態になると、美容上の問題ではなく感染症や炎症という明確な病気として扱われるため、その病気を治すための治療として健康保険を使った処置が可能になることがあります。ただし、この判断は医師の診察によって下されるため、自己判断ではなく早めに医療機関を受診することが必要です。
しこりを取り除く手術そのものに保険が適用されない場合でも、そのしこりが悪性腫瘍、つまり乳がんではないかを確認するための検査には健康保険が適用されるケースがあります。
胸にしこりを発見した際、それが豊胸手術によって生じた良性の脂肪の塊なのか、それとも乳がんなどの深刻な病気なのかは、外から触るだけでは正確に判断できません。そのため、乳がんの鑑別や精密検査を目的として医療機関を受診し、超音波を用いたエコー検査やマンモグラフィなどの画像診断を受ける場合、これらの検査費用については保険診療として扱われるのが一般的です。まずはしこりの正体を正確に把握することが、その後の適切な治療方針を決めるための第一歩となります。
脂肪豊胸によって生じたしこりは、初期の段階では痛みを伴わないことが多く、そのまま様子を見てしまう方が少なくありません。しかし、痛みがないからといって放置してしまうと、将来的なバストの形や全身の健康管理に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、しこりを放置することで生じる具体的なリスクについて解説します。
脂肪豊胸によるしこりは、バストに注入された脂肪細胞のうち、血管と結びつかずに血液から栄養をもらえなかった脂肪が壊死することから始まります。体は壊死した脂肪を異物とみなし、その周囲を薄い膜で包み込んで隔離しようとします。これがしこりの正体です。
この状態を長期間放置すると、包まれた内部の脂肪がドロドロの油状に変化し、最終的にはその周囲の膜にカルシウムが沈着して石灰化という現象を引き起こします。石灰化が進むと、しこりは小石のようにカチカチに硬くなり、触ったときの感触が非常に不自然になります。さらに、硬くなったしこりが周囲の正常な組織と癒着を引き起こすと、バストの皮膚が引きつれたり凹んだりしてしまい、美しい形を保てなくなる危険性が高まります。
しこりを放置する最大のリスクの一つが、乳がんの発見を大幅に遅らせてしまう可能性がある点です。乳がんの初期症状も胸のしこりとして現れることが多く、患者自身が胸にしこりを感じた際に、それが豊胸によるものなのか、悪性の腫瘍なのかを区別することは不可能です。
さらに問題となるのが、健康診断などで行われるマンモグラフィ検査への影響です。脂肪が壊死して石灰化した状態は、マンモグラフィの画像上で乳がん特有の石灰化と非常に似た形で白く映り込むことがあります。これにより、本来であれば早期に発見できたはずの乳がんの影が豊胸のしこりに隠れて見逃されてしまったり、逆にがんではないのに過剰な精密検査を繰り返すことになったりする恐れがあります。
胸にしこりや違和感を覚えた場合、放置せずに速やかに医療機関を受診することが極めて重要です。受診先としては、しこりの正体が乳がんではないことを確認するために乳腺外科を受診するか、あるいは豊胸手術に関するトラブルに詳しい美容外科を受診するかのいずれかになります。
どちらの診療科を受診する場合でも、最も重要になるのがエコー検査です。エコー検査は乳房を圧迫することなく内部の状態を詳細に確認でき、しこりの中身が液体なのか、硬く石灰化しているのか、周囲の組織とどのように関わっているのかを正確に把握することができます。この画像診断の結果をもとに、経過観察でよいのか、それともすぐに除去手術が必要なのかが判断されます。
診察の結果、病気ではないと判断され、美容上の理由や将来のリスクを回避する目的でしこりを取り除く場合、治療は自由診療となり全額自己負担となります。しこりの除去方法は、その硬さや大きさ、状態によっていくつかの選択肢があり、それぞれに費用相場が異なります。ここでは代表的な3つの治療法について解説します。
しこりの状態がまだ柔らかく、内部にドロドロとした油状の液体が溜まっているだけの初期段階であれば、穿刺吸引法という比較的負担の少ない治療法が選択されることがあります。
この方法は、エコーでしこりの位置を正確に確認しながら皮膚の上から注射針を刺し、内部に溜まった液体を直接吸い出すというものです。皮膚を切らないため傷跡が残りにくく、体への負担も最小限で済みます。費用相場はクリニックによって異なりますが、おおむね1箇所あたり約5万5千円から設定されていることが多いです。ただし、内部の液体を吸い出しても周囲の膜そのものは胸の中に残るため、再び液体が溜まってしこりが再発するリスクがある点には注意が必要です。
しこりの膜がやや厚くなり、注射針だけでは中身を取り出しきれない状態に進行している場合は、カニューレと呼ばれる特殊な医療用の管を用いた吸引法が適応となります。
この治療では、数ミリほどの小さな穴を皮膚に開け、そこからカニューレを挿入します。そして、エコーでしこりの状態を確認しながら、管の先端でしこりの被膜を物理的に細かく砕き、内容物と一緒に体外へ吸い出します。穿刺吸引法よりも確実にしこりを破壊できるため、再発のリスクを大きく下げることができます。費用の目安は1箇所あたり約22万円からとなっており、傷跡を数ミリ程度に抑えつつも根本的な解決を目指すバランスの取れた治療法と言えます。
放置した期間が長く、しこりが完全に石灰化して石のように硬くなっている場合や、周囲の組織との癒着が激しい場合は、針や管を用いた方法では対処できず、メスを使用して直接取り出す切開法が必要になります。
切開法では、バストの皮膚や乳輪の縁などを切開し、直視下でしこりを周囲の膜ごと丸ごと摘出します。再発のリスクを最も確実に防ぐことができる根本的な治療法ですが、手術の規模が大きくなるため体への負担も増し、費用相場は1箇所あたり約33万円からと高額になります。また、メスを入れるため傷跡が残るというデメリットがありますが、多くのクリニックでは傷跡が下着に隠れる位置や乳輪の境目など、目立たない場所を選んで切開する配慮が行われます。
脂肪豊胸後のしこり除去を実際に検討するにあたり、多くの方が直面する現実的な疑問や不安な点について、具体的に回答します。
手術を受けたクリニックがすでに閉院している場合や、不信感があり同じ医師に診てもらいたくない場合は、他院での修正手術を積極的に受け入れている美容外科クリニックに相談することをおすすめします。豊胸後のトラブル治療に特化したエコー設備を持つ美容外科であれば、現在の状態を正確に診断し、適切な除去方法を提案してくれます。また、しこりが悪性のものではないかという不安が強い場合は、まず地域の乳腺外科を受診してがん検診としてのエコー検査を受けるのも一つの正しいアプローチです。
感染症などの理由で保険診療による除去が行われる場合、その治療の最大の目的は病気を治すことであるため、傷跡の美しさや手術後のバストの形、左右のバランスといった見た目の調整は二の次になる傾向があります。一方で、美容外科における自由診療で除去を行う場合は、しこりを確実に取り除くことはもちろんですが、傷跡をいかに目立たなくするか、摘出後にバストが凹んでしまわないかなど、術後の仕上がりの美しさまで計算して手術が行われます。そのため、整容的な結果を重視するのであれば美容外科での治療が適しています。
脂肪豊胸の際に注入された脂肪の多くは、母乳を作る乳腺組織とは別の層に配置されるため、基本的にはしこりがあること自体が将来の授乳機能に直接的な悪影響を及ぼすことはありません。しかし、授乳期に乳腺炎などを起こした場合、その炎症が近くにあるしこりに波及して強い感染を引き起こすリスクがゼロではありません。また、妊娠中はホルモンバランスの変化で胸が張り、しこりが硬く感じられたり痛みを伴ったりすることがあります。そのため、将来的に妊娠や出産を希望されている方は、事前の検査や早めの除去を検討することが推奨されます。
医師紹介
形成外科専門医として15年以上の経験を積み、幸いなことに同業のプロの医師たちからも技術を認めていただけるようになりました。


私は、ただ手術をこなすだけの医師でありたくはありません。自ら最新の術式や修正技術を学会などで発信し続けることで、日本の美容医療の安全性や発展に少しでも貢献したい、そして何より、私を頼ってくださる患者様に「本当に安全で最高峰の医療」をお届けしたいと考えています。
第46回日本美容外科学会総会
Breast Augmentation Summit
KIREI(医師向けプラットフォーム)手術配信

誰かが手術した状態を修正するのは、アプローチ方法等が不透明であったり、手術前と比べて新たな問題が複合的に絡み合うなどしている場合が多いため非常に困難です。
豊胸でいえば、アクアフィリング除去などがその最たる例です。注入は素人医師でも手軽にできたものですが、除去はあらゆる組織にこびりついてしまうことで困難になります。
シリコンバッグ豊胸や脂肪注入豊胸も同じです。最初の手術は簡単でも、その後に修正するのはスキルがないとできません。
私はそれらの修正を求める患者様に向き合い、多くの修正施術を行ってきました。除去からの完全再建、部分的な修正などを行っています。
日本国内のみならず、アメリカやヨーロッパ、アジア各国など、海を越えて手術を受けに来てくださる患者様が多くいらっしゃいます。
バストの美容医療は極めて繊細で、ミリ単位の「理想の形」や、言葉の奥にある細やかなニュアンスを共有できるかどうかが仕上がりを大きく左右します。だからこそ、私は間に通訳を挟まず、患者様ご自身の言葉を直接お聞きすることをとても大切にしています。
私自身、英語での診療に対応しておりますので、言葉の壁を気にせず、ご希望のイメージや不安な気持ちもご自身の言葉でそのままお伝えください。
I am deeply grateful to welcome many patients who travel not only from within Japan but from across the globe—including the United States, Europe, and various Asian countries—for their surgeries.
Cosmetic breast surgery is an extremely delicate field. The final result depends heavily on sharing a precise, millimeter-accurate vision of your "ideal shape" and truly understanding the subtle nuances behind your words. That is exactly why I place such high importance on listening to you directly, without relying on an interpreter.
Because I provide consultations fully in English, you do not need to worry about any language barriers. Please feel free to share your vision and any concerns you may have, exactly in your own words.