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脇の下にぷっくりとしたしこりや腫れ、痛みを感じると、何か重大な病気ではないかと不安になりますが、これは昔の乳腺組織が残った副乳である可能性が高いといえます。
本記事では、副乳ができる仕組みや生理周期、妊娠、授乳に伴う痛みの原因をはじめ、混同しやすい乳がんやリンパ節の腫れとの見分け方、医療機関を受診する目安について分かりやすく解説します。
副乳 しこりで悩む方は一度ご相談ください。
15年以上、胸の再建や豊胸を専門にしてきた
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副乳とは、本来の胸にあるはずの乳腺組織が、脇の下などの別の場所に生まれつき残ってしまったものです。一見すると、ただの脂肪の塊や、ニキビのようなデキモノに見えることもありますが、その中身は胸にある乳腺とまったく同じ組織で構成されています。
人間は、母親のお腹の中にいる胎児の時期に、脇の下から胸、お腹、足の付け根(鼠径部)にかけて、左右一対のミルクラインと呼ばれる乳腺の元となる線が存在します。犬や猫などの多くの哺乳類には胸やお腹に複数の乳房がありますが、人間もその名残を持っているのです。
通常、成長の過程で胸以外の乳腺は退化して消えていきますが、日本人の約5パーセントから10パーセント、つまり10人から20人に1人の割合で、脇の下などにこの乳腺組織が退化せずに残ってしまうことがあります。これが副乳と呼ばれるものの正体です。副乳は決して珍しいものではなく、生まれつき備わっている体の個性の一つといえます。
副乳の大きな特徴は、本物の胸と同じ乳腺組織であるため、女性ホルモンの分泌量やバランスの変化にとても敏感に反応する点にあります。そのため、思春期を迎えて体がふっくらしてきたり、生理前になったり、妊娠や授乳期に入ったりすると、女性ホルモンの刺激を受けて副乳の組織が急速に発達します。
特に生理前になると、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの働きによって乳腺に水分が溜まりやすくなり、胸全体が張るように脇の下の副乳もぷっくりと腫れ上がります。これが脇の下のしこりとして触れる原因です。さらに、周囲の神経を圧迫することで、チクチク、ズキズキとした痛みや熱感を伴うことも少なくありません。
妊娠中から授乳期にかけては、赤ちゃんにおっぱいをあげるために体全体の乳腺が最も活発に働く時期です。そのため、脇の下にある副乳も通常の何倍にも大きく膨らみ、時には副乳から本物の母乳のような液体が分泌されることもあります。このように、ホルモンの波に合わせてサイズや痛みがダイレクトに変化することが、副乳の最大の特徴です。

脇の下のぷっくりとした膨らみは、実は生まれ持った正常な乳腺の一部であることがほとんどです。生理前に張る、触ると少し痛いといった変化がある場合は、副乳である可能性が非常に高いと考えられます。
脇の下にしこりを見つけたとき、最も心配になるのが乳がんでしょう。乳がんは本来の胸(正乳)にできるものが代表的ですが、脇の下のリンパ節に転移してしこりとして触れる場合や、非常に稀ですが副乳の組織そのものががん化する副乳がんというケースもあります。しかし、副乳と乳がんにはいくつかの明確な違いがあります。
まず、しこりの硬さと動きやすさです。副乳のしこりは、乳腺組織が柔らかく弾力性を持っているため、指で触ると比較的柔らかく、周囲の組織と一緒にぐにぐにと動くのが特徴です。一方で、乳がんのしこりは一般的に石や硬い軟骨のようにゴツゴツと硬く、触っても周囲の組織に固着しているため、指で押してもほとんど動きません。
次に、生理周期による変化の有無です。副乳は生理前に大きく張って痛み、生理が終わると驚くほどしぼんで痛みが引くなど、女性ホルモンの周期に合わせて症状がはっきりと変化します。しかし、乳がんは生理周期に関係なくしこりが存在し続け、むしろ時間の経過とともに徐々に大きくなっていく傾向があります。また、乳がんの初期には痛みを伴わないことがほとんどであるため、痛まない硬いしこりがある場合はより一層の注意が必要です。
脇の下には、体に入ってきたウイルスや細菌をせき止めるためのフィルターである腋窩リンパ節が集中しています。そのため、脇の下のしこりは副乳以外にも、リンパ節の腫れが原因であるケースが非常に多いです。風邪をひいたり、手のケガ、二の腕の肌荒れ、さらにはワクチンの接種による一時的な免疫反応によって、脇のリンパ節がピンポン玉や大豆のように腫れることがあります。これを反応性リンパ節腫大と呼び、触るとコリコリとした痛みがありますが、体の炎症が治まるにつれて数週間で自然に消えていくのが特徴です。
また、皮膚にできる良性のデキモノもしこりとして感じられます。代表的なものに粉瘤(アテローマ)や脂肪腫があります。
これらの良性腫瘍はホルモンバランスによる変化がないため、生理周期に関係なく常に同じ状態を保ちます。
脇の下にしこりを感じたら、まずは以下のステップで自分の状態をじっくり観察してみましょう。お風呂上がりなど、体がリラックスしているときに行うのがおすすめです。
まずは鏡の前に立ち、両腕をまっすぐ上にあげて、脇の下の皮膚に左右差や不自然な膨らみ、ひきつれがないかを目で確認します。次に、腕の力を抜いて下ろすか、軽く腰に手を当てて、しこりがある側の脇の下を反対側の手の指の腹で優しく円を描くように撫でていきます。このとき、強く押し込まずに、表面を滑らせるように触るのがコツです。
しこりを見つけたら、以下の項目を意識してチェックしてください。
これらの変化を数週間メモに記録しておくと、病院を受診した際に医師へスムーズに情報を伝えることができ、より正確な診断につながります。



しこりが硬く、触っても動かない場合や、生理が終わっても大きさが変わらない場合は、念のため乳腺外科を受診しましょう。セルフチェックを習慣にすることで、小さな変化にも早く気づくことができます。
生理前や妊娠期に副乳のしこりが張って痛むときは、乳腺の血流を一時的に抑えるために冷やすケアがとても有効です。保冷剤や冷たい濡れタオルをビニール袋に入れ、薄手の布で包んでから脇の下に優しく当ててみましょう。数分間冷やすことで血管が収縮し、炎症や神経の圧迫が和らいで痛みが引きやすくなります。
逆に、体を温めすぎると血流が良くなって乳腺の張りが強まり、痛みが悪化することがあります。副乳がひどく痛む日は、長風呂を避けてシャワーですませたり、痛む部位を揉みほぐしたりするマッサージは控えて安静に過ごしてください。
また、普段着用している下着の見直しも大切です。脇高ブラやワイヤーがしっかり入ったブラジャーは、脇の下の副乳を強く圧迫し、痛みを引き起こす原因になります。痛む時期は、体を締め付けないノンワイヤーブラや、カップ付きのキャミソールなどのゆったりとしたインナーに切り替え、脇の下への摩擦や圧迫を減らすよう工夫しましょう。
副乳は生まれつきの正常な組織の一部であるため、特に痛みや腫れなどの症状がなく、本人が気にしていないのであれば、そのまま放置しておいて何の問題もありません。健康上の害はないため、治療を行わないのが一般的な選択肢です。
しかし、生理のたびに耐えがたい激痛に襲われる場合や、授乳中に大きく腫れて母乳が皮膚の下に溜まって炎症を起こしてしまう場合、あるいはハミ肉のような見た目がコンプレックスになって精神的なストレスを感じている場合は、医療機関で切除手術を受けることができます。
副乳の手術は、主に局所麻酔をかけて脇の下の皮膚を小さく切開し、余分な乳腺組織や脂肪、必要に応じて伸びてしまった皮膚をきれいに取り除く方法が一般的です。日常生活に支障をきたすほどの激しい痛みやトラブルがある場合は、保険適用で手術を受けられるケースがあります。一方で、痛みはなく見た目の美しさを改善したいという美容目的の場合は自由診療(全額自己負担)となりますので、事前にクリニックでよく確認しましょう。
脇の下にしこりや痛みを見つけて、どの診療科に行けばいいのか迷ったときは、まず乳腺外科(ブレストクリニック)を受診するのが最も安心です。乳房や乳腺の専門医がいる乳腺外科であれば、超音波(エコー)検査やマンモグラフィなどの専門的な機器を使い、脇の下のしこりが本当に乳腺組織(副乳)なのか、それとも乳がんやリンパ節の腫れなのかを、痛みを最小限に抑えながら正確に診断してもらうことができます。
もし、しこりのある部分の皮膚が赤く腫れ上がって膿が出ているような場合や、粉瘤などの皮膚トラブルが強く疑われる場合は、皮膚科の受診が適しています。さらに、副乳の見た目が気になってきれいに切除手術をしたいと考えている場合は、傷跡を最小限にして美しく仕上げる技術を持った形成外科に相談するのもおすすめです。まずは、現在のしこりの状態や悩みの内容に合わせて、最適な診療科を選んでみてください。



副乳の痛みは温めるよりも冷やすケアが基本です。痛みを我慢しすぎず、ライフスタイルに合わせて、手術による切除という選択肢があることも知っておくと安心ですよ。
基本的には、何の症状もなければ放置して全く問題ありません。副乳はがんの予備軍ではなく、生まれつき存在する正常な乳腺組織の一部だからです。体に悪い影響を及ぼすものではないため、痛みがない、外見も気にならないという場合は、治療をせずそのまま付き合っていくのが通常です。
ただし、本物の胸と同じように、副乳の乳腺にも稀に良性の腫瘍やがん(副乳がん)が発生することがあります。そのため、年に1回の定期的な乳がん検診(マンモグラフィやエコー検査)を受ける際には、医師や技師に脇の下に副乳があることを事前に伝え、脇の下も含めて丁寧にチェックしてもらうようにするとより安心です。
男性であっても、脇の下に副乳のしこりができることは十分にあり得ます。胎児期のミルクラインは男女ともに同じように存在するため、男性の体にも消えずに残った乳腺組織(副乳)が存在することがあるからです。
男性の場合は女性のように生理によるホルモンの変動がないため、普段は平坦で気づかないことがほとんどです。しかし、加齢や肥満、お薬の副作用、あるいはホルモンバランスの一時的な乱れによって男性ホルモンより女性ホルモンが優位になると、脇の下の乳腺が発達してボコッとしこりのように腫れたり、痛みを感じたりすることがあります。男性の脇のしこりも、稀に乳がんや悪性リンパ腫などの重大な病気が隠れていることがあるため、気になるときは自己判断せず乳腺外科や皮膚科に相談しましょう。
副乳のしこりを自分で無理に潰そうとしたり、ゴリゴリと強くマッサージしたりするのは絶対に避けてください。副乳の内部はデリケートな乳腺組織で満たされています。無理な刺激を与えることで、乳腺の細かい管が傷ついて炎症(乳腺炎のような状態)を起こし、赤みや激しい痛みを引き起こすリスクが高まります。
特に妊娠中や授乳期に副乳を強くマッサージすると、脳に刺激が伝わり母乳をさらに作り出すホルモンが分泌されてしまいます。その結果、副乳の中に母乳がどんどん溜まり、風船のようにパンパンに腫れ上がって激痛に変わってしまうこともあります。気になっても触らずに、そっと見守るのが正しい対処法です。
授乳が終わって卒乳(断乳)を迎えると、体内のホルモンバランスが元の状態に戻り、母乳を作るための乳腺の活動が休止します。これに伴い、脇の下の副乳も自然と小さくしぼみ、生理前や授乳期のような腫れや激しい痛み、しこりとしての存在感はほとんど感じられなくなることが一般的です。
ただし、症状が落ち着いたからといって、脇の下にある副乳の乳腺組織そのものが完全に消えてなくなってしまったわけではありません。そのため、再び次の妊娠を迎えたときや、毎月の生理前、あるいは更年期のホルモンバランスの大きな変化が起きたときには、再び副乳が発達してしこりや痛みが再発することがあります。自分の体の特徴として、長く付き合っていく意識を持つことが大切です。
医師紹介
形成外科専門医として15年以上の経験を積み、幸いなことに同業のプロの医師たちからも技術を認めていただけるようになりました。




私は、ただ手術をこなすだけの医師でありたくはありません。自ら最新の術式や修正技術を学会などで発信し続けることで、日本の美容医療の安全性や発展に少しでも貢献したい、そして何より、私を頼ってくださる患者様に「本当に安全で最高峰の医療」をお届けしたいと考えています。
第46回日本美容外科学会総会
Breast Augmentation Summit
KIREI(医師向けプラットフォーム)手術配信




誰かが手術した状態を修正するのは、アプローチ方法等が不透明であったり、手術前と比べて新たな問題が複合的に絡み合うなどしている場合が多いため非常に困難です。
豊胸でいえば、アクアフィリング除去などがその最たる例です。注入は素人医師でも手軽にできたものですが、除去はあらゆる組織にこびりついてしまうことで困難になります。
シリコンバッグ豊胸や脂肪注入豊胸も同じです。最初の手術は簡単でも、その後に修正するのはスキルがないとできません。
私はそれらの修正を求める患者様に向き合い、多くの修正施術を行ってきました。除去からの完全再建、部分的な修正などを行っています。
日本国内のみならず、アメリカやヨーロッパ、アジア各国など、海を越えて手術を受けに来てくださる患者様が多くいらっしゃいます。
バストの美容医療は極めて繊細で、ミリ単位の「理想の形」や、言葉の奥にある細やかなニュアンスを共有できるかどうかが仕上がりを大きく左右します。だからこそ、私は間に通訳を挟まず、患者様ご自身の言葉を直接お聞きすることをとても大切にしています。
私自身、英語での診療に対応しておりますので、言葉の壁を気にせず、ご希望のイメージや不安な気持ちもご自身の言葉でそのままお伝えください。
I am deeply grateful to welcome many patients who travel not only from within Japan but from across the globe—including the United States, Europe, and various Asian countries—for their surgeries.
Cosmetic breast surgery is an extremely delicate field. The final result depends heavily on sharing a precise, millimeter-accurate vision of your "ideal shape" and truly understanding the subtle nuances behind your words. That is exactly why I place such high importance on listening to you directly, without relying on an interpreter.
Because I provide consultations fully in English, you do not need to worry about any language barriers. Please feel free to share your vision and any concerns you may have, exactly in your own words.



