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脇の下のしこりや膨らみの正体である副乳ができる原因や特徴、女性ホルモンとの関係性について分かりやすく説明します。
ふと鏡を見たときや着替えるときに、脇の下にポコッとした膨らみやしこりがあることに気づき、病気ではないかと不安になっている方も多いのではないでしょうか。この脇の下の膨らみは、生まれつき乳房以外の場所に乳腺が残ってしまった副乳と呼ばれるものである可能性が高いです。
副乳 脇の下で悩む方は一度ご相談ください。
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副乳が発生する最大の原因は、お母さんのお腹の中にいる胎児期の成長プロセスにあります。人間の体は、妊娠5週頃の胎児の時期に、脇の下から胸、お腹、そして太ももの付け根(鼠径部)にかけて、左右一対の帯状の線が形成されます。これをミルクライン、または乳線と呼びます。
犬や猫、豚などの多くの赤ちゃんを一度に産む多胎動物は、このミルクラインに沿ってたくさんの乳頭(乳首)が一列に並び、それぞれの場所から授乳ができるようになっています。人間も、進化の過程をたどる初期段階では同様の仕組みを持っています。しかし、通常は1回の出産で産む赤ちゃんの数が1人から2人であるため、成長するプロセス(妊娠9週頃まで)において、胸の2箇所以外のミルクラインは自然と退化し、きれいに消え去ってしまいます。
この退化するはずのミルクラインの一部が、何らかの理由で消えずにそのまま皮膚の下に残ってしまったものが副乳です。副乳は決して珍しい異常ではなく、日本人女性の約5パーセント、つまり20人に1人程度の割合で見られる非常に一般的な生まれつきの体質です。最も多く現れるのが脇の下ですが、まれに胸の下や下腹部、太ももの付け根付近に見られることもあります。
副乳はすべての人に同じような形で現れるわけではありません。皮膚の下にある乳腺組織の量や、皮膚表面の形状によって、見え方や触り心地には個人差があります。ここでは、代表的な2つのタイプについて詳しく解説します。
脇の下の皮膚の下に、コリコリとした塊や、少し弾力のある肉のかたまりが触れるタイプです。見た目には単なる脇のたるみや脂肪、あるいはハミ肉のように見えるため、太ったことが原因だと思い込んでいる方も少なくありません。しかし、触ってみると奥の方に硬い組織(乳腺)を感じるのが特徴です。このタイプは、皮膚の下に乳頭を伴わない乳腺組織だけが残っている状態で、生理前になるとしこりが大きく感じられたり、痛みを伴ったりすることがあります。
脇の下に、まるで小さなほくろやイボ、あるいは皮膚のたるみ(スキンタッグ)のような突起物がポツンとあるタイプです。よく見ると、通常の乳首とそっくりの形をしており、その周囲に薄茶色の乳輪に似た皮膚が確認できることもあります。これを副乳頭と呼びます。この小さな乳頭の下に乳腺組織がほとんど存在しない場合は、生理周期による痛みや大きさの変化を感じることはあまりありませんが、ノースリーブを着たときなどに目立つため、見た目のコンプレックスとして悩まれる方が多いタイプです。

脇の下のしこりやイボのようなものは、生まれつきの副乳である可能性が高いです。体質的なもので病気ではありませんので、まずはご自身のタイプを知ることから始めましょう。
女性の体は、生理周期に合わせて2つの女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量がダイナミックに変化しています。特に、排卵期を過ぎてから生理が始まるまでの期間は、妊娠を維持しやすくするためにプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌がピークに達します。このホルモンは、体の中に水分を蓄えさせると同時に、赤ちゃんへの授乳に備えて乳腺組織を発達させる働きを持っています。
生理前に胸が張ったり、チクチクと痛んだりするのはこのためですが、脇の下の副乳に乳腺組織が含まれている場合、その副乳も胸の乳房と全く同じように女性ホルモンの刺激を受けます。そのため、生理前になると脇の下がポコッと大きく膨らんだり、ズキズキとした重い痛みや張るような違和感が生じたりするのです。そして、生理が始まるとホルモンバランスが急激に変化して乳腺の張りが治まるため、副乳の腫れや痛みも自然と引いていきます。
人生の中で最も女性ホルモンの分泌が活発になり、乳腺組織が劇的に変化するのが妊娠・授乳期です。出産に向けて赤ちゃんにたくさんの母乳を届けるために、胸の乳房にある乳腺が急激に発達しますが、同時に脇の下の副乳にある乳腺組織も最大級に発達します。
これまで全く気づかなかった小さな副乳が、妊娠中期から後期にかけて急に大きく膨らみ始め、出産後にはピンポン玉やテニスボールほどの大きさにまで膨れ上がって驚かれるお母さんも少なくありません。さらに、出産後におっぱいが出始めると、副乳にある乳腺でも同じように母乳が作られます。副乳に乳頭がない場合は母乳の出口がないため、乳腺の中に母乳が溜まってパンパンに硬くなり、強い痛み(乳腺の張り)を伴うようになります。また、副乳頭がある場合は、脇の下からじわじわと母乳がにじみ出てきて衣類を汚してしまうこともあります。これらはすべてホルモンの影響による一時的な現象であり、授乳期が終わって卒乳(断乳)すれば、ホルモン分泌の低下とともに副乳も徐々に元のサイズまで小さくなっていきます。
生理前や妊娠・授乳期に副乳が張って痛むとき、良かれと思ってやってしまいがちなのがマッサージや揉みほぐしです。しかし、乳腺組織を強く刺激すると炎症が悪化し、かえって痛みが強くなってしまいます。痛みを感じるときは、決して揉んだり押したりせず、以下の方法で優しくケアしてください。
最も効果的なセルフケアは、冷やすことです。冷たい濡れタオルや、保冷剤を薄いハンカチなどで包んだものを脇の下に優しく当てて冷やしましょう。冷やすことで血管や乳腺の腫れ、一時的な炎症が抑えられ、ズキズキとした痛みが大幅に和らぎます。
また、ブラジャーによる締め付けを避けることも非常に重要です。ワイヤー入りのブラジャーや、脇高設計で脇肉を強く寄せるタイプの下着は、副乳を圧迫して痛みを助長する原因になります。痛みが気になる時期は、締め付けの少ないノンワイヤーブラや、ハーフトップ、マタニティ用のゆったりとした下着を選ぶようにしましょう。



生理前や妊娠期に脇の下が張るのは、乳腺が正常に機能している証拠です。痛むときは決して揉まず、冷たいタオルなどで優しく冷やして安静に過ごしてくださいね。
脇の下は、リンパ節や汗を出す汗腺、脂肪組織などが密集している非常にデリケートな部位です。そのため、脇の下にあるしこりや膨らみのすべてが副乳とは限りません。副乳と間違えやすい代表的な病気や腫瘍について解説します。
粉瘤(アテローマ)は、皮膚の下に袋状の組織ができ、そこに本来剥がれ落ちるはずの古い角質や皮脂が溜まってしまう良性の腫瘍です。触るとコリコリとしたやや硬いしこりで、中央に黒いポツンとした点(袋の開口部)が見られるのが特徴です。また、脂肪腫は皮膚の下にある脂肪細胞が大きくなってできる柔らかい良性の腫瘍で、痛みはありません。これらは女性ホルモンの周期とは全く無関係に存在し、自然に消えることはなく徐々に大きくなる特徴があります。
脇の下には、体の免疫システムにおいて重要な役割を果たす腋窩リンパ節が数多く存在しています。風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、二の腕や手のケガ、カミソリでのムダ毛処理による炎症などが原因で、リンパ節が一時的に腫れて痛みを伴うしこりになることがあります。この場合は、原因となっている感染症やケガが治るにつれて、リンパ節の腫れも1〜2週間程度で自然と引いていきます。
脇の下のしこりで最も警戒しなければならないのが乳がんです。通常の胸(乳房)にできた乳がんが、脇の下のリンパ節に転移することで、硬いしこりとして触れることがあります。また、極めてまれではありますが、副乳に存在する乳腺組織自体から乳がんが発生する副乳がん(異所性乳がん)という病気もあります。乳がんに関連するしこりは、指で触ってもあまり動かず、ゴツゴツと硬いのが特徴です。生理周期に関係なく、時間の経過とともに徐々に大きくなっていきます。
脇の下の膨らみやしこりが、副乳なのか、それとも早急な治療が必要な病気なのかを自分で見極めるのは非常に困難です。以下のような症状がある場合は、我慢したり放置したりせず、一度医療機関を受診することをおすすめします。
受診する際の適した診療科は、乳腺外科または乳腺外来です。乳腺外科では、エコー(超音波)検査などを行うことで、脇の下のしこりが乳腺組織(副乳)なのか、それともリンパ節の腫れや他の腫瘍なのかを、体に負担をかけずにその場ですぐに判別することができます。皮膚の表面に赤みや化膿が見られる場合は、皮膚科や形成外科の受診を検討しても良いでしょう。



脇の下のしこりは自己判断が難しいため、不安なときは一人で悩まずに乳腺外科を受診しましょう。エコー検査を受ければ、副乳なのか他の病気なのかがすぐに分かりますよ。
副乳は病気ではないため、痛みなどの症状がなく、ご本人が見た目を気にしていないのであれば、治療をせずにそのまま放置しておいても健康上の問題はありません。しかし、「ノースリーブを着たときに脇のハミ肉のようにポコッと膨らんでしまい、恥ずかしくて好きな服を着られない」「毎月の生理前の痛みが強くて辛い」「これから迎える妊娠・授乳期のトラブルを事前に防ぎたい」という場合には、治療を検討することができます。
医療機関で行われる最も根本的な治療法は、手術による副乳切除術です。手術では、脇の下にある元々の皮膚のシワに沿って数センチ切開を行い、皮膚の下にある不要な乳腺組織や、余分な皮膚、副乳頭をきれいに取り除きます。手術は局所麻酔で行われることが多く、多くのクリニックで日帰りでの手術が可能です。傷跡は脇のシワに隠れるように丁寧に縫合されるため、術後は傷跡がほとんど目立たなくなります。
また、脇の下の膨らみが乳腺組織よりも、主に蓄積した「脂肪」によるものである場合は、脂肪吸引を併用して脇のラインをすっきりと整える方法も選ばれます。
副乳の切除手術に健康保険が適用されるかどうかは、治療を希望する目的によって大きく分かれます。
健康保険が適用される(3割負担など)のは、医学的な必要性があると医師に診断された場合です。具体的には、「生理前や授乳期などに副乳が激しく痛み、日常生活や仕事に重大な支障をきたしている場合」や、「副乳に腫瘍などの病気が疑われ、検査や治療のために切除が必要である場合」などです。この場合、手術費用は自己負担で数万円程度に抑えられます。
一方、「ノースリーブをきれいに着こなしたい」「脇のハミ肉のような見た目を改善したい」といった、美容目的・容姿の改善を主目的とする場合は自由診療(全額自己負担)となります。美容外科や形成外科で行われることが多く、手術費用はクリニックや施術内容(脂肪吸引の有無など)によって異なりますが、およそ数十万円程度が目安となります。受診する前に、まずはカウンセリングなどで費用と適応について医師とよく相談することが大切です。
「脇の下はすっきりさせたいけれど、メスを入れて体に傷をつくる手術はどうしても避けたい」という方や、一時的な妊娠・授乳期の変化であれば、手術をせずに経過観察とする選択肢もあります。妊娠・授乳期に肥大化した副乳は、授乳期が終わって乳腺が休止期に入れば、自然と縮小して元の目立たない状態に戻ることが多いため、無理に手術を急ぐ必要はありません。
また、生理前の痛みや張りが辛いという場合は、産婦人科で低用量ピルなどを処方してもらうことで、女性ホルモンの急激な変動を抑え、副乳の痛みや腫れを穏やかにコントロールするという手術以外の選択肢もあります。ご自身のライフステージや体の状態に合わせて、最適なタイミングと方法を選んでいきましょう。



副乳の治療は、見た目の美しさを求める美容目的と、痛みの軽減を目指す保険適用目的の2種類があります。ご自身の悩みやライフスタイルに合わせて、納得のいく方法を選びましょう。
はい、基本的に副乳は生まれつきの体質のようなものですので、そのまま放置しておいても健康に害を及ぼすことはありません。ただし、副乳には通常の胸(乳房)と同じ乳腺組織が含まれているため、極めてまれではありますが、副乳に乳がんが発生する可能性(副乳がん)があります。そのため、日頃からお風呂上がりなどに自分で行う乳がんのセルフチェック(自己検診)の際には、胸だけでなく、脇の下の副乳も指で優しく触って、普段と違う硬いしこりや引きつれがないかを確認する習慣をつけましょう。また、定期的な乳がん検診を受ける際には、事前に医師や技師に脇の下に副乳がある旨を伝えておくことで、その部分も漏れなくエコー検査などでしっかりと確認してもらえるため、より安心です。
絶対に自分で潰したり、強くマッサージしたりしないでください。副乳をコリコリと強く揉みほぐそうとすると、中にある乳腺組織が刺激されて炎症を引き起こし、かえって痛みや腫れが悪化してしまいます。特に、脇の下にある小さなイボのような乳頭(副乳頭)を、自分でピンセットなどで引きちぎろうとしたり、潰そうとしたりすることは非常に危険です。皮膚に傷がつき、そこから細菌が入り込んで化膿(二次感染)すると、激しい痛みや腫れを伴う炎症を引き起こし、抗生物質による治療が必要になります。脇のむくみやたるみをケアしたい場合は、強いマッサージではなく、手のひら全体で脇の下を優しく包み、鎖骨の方向へ向かってそっとさする程度の軽いリンパドレナージュにとどめるようにしましょう。
副乳があっても、通常の乳房からの赤ちゃんへの授乳は何の問題もなく行うことができます。母乳は通常の乳房から十分に分泌されますので安心してください。ただし、副乳にしっかりとした乳腺組織が存在する場合、出産後の急激なホルモン変化によって副乳がカチカチに硬く張って痛んだり、ごくまれに副乳頭からわずかに母乳がにじみ出てきたりすることがあります。これは病気ではなく、体が赤ちゃんに母乳を与えるために乳腺が正常に機能している自然な反応です。痛みが強いときは、保冷剤を薄い布に包んで脇の下を冷やし、衣類の圧迫を避けるようにしましょう。にじみ出る母乳が気になるときは、脇の下に母乳パッドや清潔なガーゼを当てて保護してください。通常、断乳や卒乳とともに副乳の腫れや痛み、分泌物も自然と治まっていきます。
副乳の手術では、傷跡が極力目立たないように、脇の下に元からある自然な皮膚のシワに沿ってメスを入れるのが一般的です。手術直後の数ヶ月間は、傷口に赤みや一時的な硬さが見られますが、半年から1年ほど時間をかけて徐々に薄く平らな白い線のようになっていき、最終的には脇の下のシワと同化して、ほとんど見分けがつかないほどにきれいに治るケースが多いです。ただし、体質的にケロイド(傷跡が赤く盛り上がりやすい体質)になりやすい方は、あらかじめ医師に相談しておく必要があります。また、術後に傷口の安静を保つための専用の保護テープを指示通りにしっかりと貼り続けるなど、医師の指示によるアフターケアを丁寧に行うことで、より傷跡を美しく目立たなく仕上げることができます。
医師紹介
形成外科専門医として15年以上の経験を積み、幸いなことに同業のプロの医師たちからも技術を認めていただけるようになりました。




私は、ただ手術をこなすだけの医師でありたくはありません。自ら最新の術式や修正技術を学会などで発信し続けることで、日本の美容医療の安全性や発展に少しでも貢献したい、そして何より、私を頼ってくださる患者様に「本当に安全で最高峰の医療」をお届けしたいと考えています。
第46回日本美容外科学会総会
Breast Augmentation Summit
KIREI(医師向けプラットフォーム)手術配信




誰かが手術した状態を修正するのは、アプローチ方法等が不透明であったり、手術前と比べて新たな問題が複合的に絡み合うなどしている場合が多いため非常に困難です。
豊胸でいえば、アクアフィリング除去などがその最たる例です。注入は素人医師でも手軽にできたものですが、除去はあらゆる組織にこびりついてしまうことで困難になります。
シリコンバッグ豊胸や脂肪注入豊胸も同じです。最初の手術は簡単でも、その後に修正するのはスキルがないとできません。
私はそれらの修正を求める患者様に向き合い、多くの修正施術を行ってきました。除去からの完全再建、部分的な修正などを行っています。
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バストの美容医療は極めて繊細で、ミリ単位の「理想の形」や、言葉の奥にある細やかなニュアンスを共有できるかどうかが仕上がりを大きく左右します。だからこそ、私は間に通訳を挟まず、患者様ご自身の言葉を直接お聞きすることをとても大切にしています。
私自身、英語での診療に対応しておりますので、言葉の壁を気にせず、ご希望のイメージや不安な気持ちもご自身の言葉でそのままお伝えください。
I am deeply grateful to welcome many patients who travel not only from within Japan but from across the globe—including the United States, Europe, and various Asian countries—for their surgeries.
Cosmetic breast surgery is an extremely delicate field. The final result depends heavily on sharing a precise, millimeter-accurate vision of your "ideal shape" and truly understanding the subtle nuances behind your words. That is exactly why I place such high importance on listening to you directly, without relying on an interpreter.
Because I provide consultations fully in English, you do not need to worry about any language barriers. Please feel free to share your vision and any concerns you may have, exactly in your own words.



